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リハビリにおけるベーシックセブンの効果〜理学療法士の活用事例紹介〜

· 事例

ベーシックセブンセミナーは5万人以上に受講され、様々な指導現場で活用されています。

実際に活用されている方もそうでない方も

「どんなクライアントに」

「どのような目的で」

「どんな効果を引き出せるのか」

興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回は、ピラティスやコンディショニング指導をしている理学療法士のベーシックインストラクター、谷田部くるみさんにベーシックセブン活用法をインタビュー!

実際のクライアント様へのアプローチの仕方を伺いました。

谷田部くるみさんご紹介

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  • 理学療法士
  • nano認定ピラティスインストラクター
  • フレックスクッションインストラクター
  • ピラティスwithフレックスクッションインストラクター
  • ViPRインストラクター
スポーツトレーナーを目指して理学療法士の専門学校に進学。
専門学校では「アスリートサポートクラブ」に所属し、高校生のアメフトチームや柔道・陸上・春高バレーなどの大会でトレーナー活動を行い、医療とトレーナーの知識技術を身につける。
理学療法士の病院実習にて沢山の患者さんと接する中で「健康な身体で生涯好きなことをして笑顔で生活できる人を増やしたい」という想いが強くなり、パーソナルトレーニングスタジオnanoにて活動を開始。
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谷田部さんが活動しているパーソナルトレーニングスタジオnanoのホームページはこちら

https://www.studio-nano.com/

クライアント様について

私は普段、痛みのある方の機能改善や健康維持、引き締めの方など様々な対象者に運動指導をしていますが、今回は肩に痛みがある方へのストレッチポール活用について紹介します。
(理学療法士の資格のもと指導をしています)
以下、クライアント様情報です。

【基本情報】

  • 50代女性
  • 趣味が登山
  • 今回、右肩の術後4ヶ月からマンツーマンのピラティス開始

【状態、主訴、既往歴】

  • 左肩関節腱板断裂術後
  • 1年前右肩も腱板断裂の手術をしている(可動域制限あり)※ドクターからの運動許可あり
  • 登山で重いリュックを背負うことが多くステッキをつくと肩に痛みが出る

【要望】

  • 両肩の痛み、可動域改善を改善したい
  • 肩が痛くならない動かし方を知りたい

体の状態から見るストレッチポールの狙いとは

クライアント様の状態を大まかに以下のように評価しました。

  • 胸椎可動性低下、肩甲骨可動性低下により肩挙上位でバンザイする
  • 僧帽筋上部や胸筋、頚周囲、広背筋など肩甲骨周囲筋のタイトネス
  • コア機能低下により両手バンザイで腰椎伸展
  • 頭部前方突出の姿勢不良

このような体の状態に対して、硬い筋肉は緩め、可動性が低下している部位は可動性を促す目的でストレッチポールを活用します。

具体的には以下のような効果を狙っています。

  • 胸椎伸展を促すことができ、頭部の位置を整える
  • 胸郭が開き胸筋がストレッチされる
  • 腰椎過前弯を改善する
  • 肩や肩甲骨周囲、頚周囲の筋肉を緩める

▼骨盤・股関節へのポールオンメリット▼

ストレッチポールに乗ることによる骨盤への効果

▼胸郭・肩甲帯へのポールオンメリット▼

ストレッチポールに乗ることによる胸郭への効果

セルフエクササイズが効果を高める!〜ベーシックセブンの指導例と目的〜

コンディショニング指導をする際、ベーシックセブン全ての種目を実施することは少なく、今回のクライアント様には以下のように種目選択をして行っています。

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①ゆらぎの運動

脊柱起立筋全体の弛緩を促す目的で行います。

特に腰背部の緊張が高いとバンザイをした際に腰椎が伸展してしまいコアの力が抜けやすく、肩が挙上位になるため最初に緩めます。

②床磨きの運動

胸鎖関節と肩鎖関節の可動性を改善し肩甲骨周囲の緊張を緩めます。

ストレッチポールに乗ると胸椎が伸展位になり、肩の挙上を抑えた状態で可動性を促すことができます。

③肩甲骨の運動

肩甲骨内外転の可動性と胸椎の屈曲伸展を促します。

肩を痛めないためには脊柱全体を全方向に動かせることが一つ重要になります。

胸椎の可動性が低下している方は伸展だけでなく屈曲の可動性も低下していることが多いため、一つのエクササイズで両方向に動かすことができるこの種目はオススメです。

④鳥の羽ばたき運動

胸の前のストレッチ、肩甲骨と胸椎の可動性改善を促します。

ストレッチをしながら徐々に可動域を拡大していくことができ、手が挙がるにつれて胸椎伸展を促すこともできます。

ベーシックセブンエクササイズはシンプルな種目が多いため、ポールを購入して自宅で行なってくださる方も多いです。

実際にクライアントの方も「乗って少しの運動をするだけでいいので楽です」とのことで家でセルフエクササイズを行なってくださり、痛みや可動域の改善を早く行うことができました。

成果を早く出す、クライアントにセルフコンディショニングを身に付けてもらうという点で、ストレッチポール・ベーシックセブンの活用は欠かせないと感じています。

谷田部さん、ありがとうございました。

ベーシックセブンはリハビリの現場だけでなく、フィットネスクラブや高齢者の運動教室、アスリートのケアなどにもベーシックセブンは活用されています。

指導をするときはエクササイズのパッケージだけでなく

  • 指導前に押さえておきたい理論背景
  • 再現性を高めるためのアドバイス
  • 指導の際に気をつけなければいけない禁忌
  • 効果を最大化するための言葉がけのポイント

などを知っておくことで効果を最大化させることができます。

ベーシックセブンセミナーでは、動画や資料では学べないストレッチポールの圧倒的な指導力を身に付けることができます。

ベーシックシリーズ一覧が表示されますので「ベーシックセブン」を選択してください。

※注意事項※
ストレッチポールは痛みのある方の使用は禁忌となっています。医療系国家資格をお持ちの方が各資格の責任のもとご使用ください。